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つくる人、とどける人、たべる人のEcoを考える ~経済、環境、その先にあるEcoとは?~

2015-01-14(水)18:30 - 20:00 JST

港区立エコプラザ

東京都港区浜松町1-13-1

詳細

つくる人、とどける人、たべる人のEcoを考える
 ~経済、環境、その先にあるEcoとは?~
1月14日(水)18:30〜20:00
会場:港区立エコプラザ
定員:80名
共催:港区立エコプラザ、株式会社大地を守る会、らでぃっしゅぼーや株式会社、パルシステム生活協同組合連合会

 昨日の夜、何を食べましたか?
 今晩、何を食べますか?
 わたしたちは生きていく中で食べる物を選んでいます。
 でも本当に選んでいるのでしょうか。
 今、所得の低いひとほど野菜を食べていない、という傾向があるそうです。
  参考: http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/40003
 野菜を食べた方が体に良い、とわかりながら、そうできないのはなぜでしょうか。収入が限られる中、食べ物のプライオリティが低く、安く手に入るものを求めているからでしょうか。良い物を食べたいと思っているけれど選択肢が多すぎて「良い物」がどれかわからないからでしょうか。それとも自分にとって「おいしいもの」が野菜以外の何かだからでしょうか。
 高度経済成長期、食べ物を選ぶということは安心して食べられる物を見つけることでした。消費者の「安心して食べられるもの、自然にも体にも優しい食べ物を食べたい」という声から、それまでの市場の流れとは違う、生産者と直接つながろうとする動きが生まれました。安心・安全が身近な物になって、日本経済が冷え込んできた頃、安さが求められるようになりました。
 EcologyとEconomyは長い間つくる人と食べる人の間のキーワードでした。いろんな価値観が生まれるこの時代、つくる人と食べる人の間の次のECOとはなんでしょうか。
 次のECOを考える事で、自分の「食べる」選択を見直してみませんか?

 『キレイゴトぬきの農業論』(新潮新書)を著したソーシャル時代の農業者久松達央さん、味覚コンサルタントとして商品開発を行いながら「夫婦共働き」や「高齢化」の現実に即した「超現実的食育論」を提起する菅慎太郎さん、このお2人が、食料ジャーナリスト・手島奈緒さんのファシリテートで、「農業・農政のいま」「素材が大事」「つくる人、とどける人、たべる人がお互いに顔なじみになる取り組み」、「野菜はスペックでは売れない」、「若い人こそよい食べものを」「こだわり過ぎて売れない商品」などをテーマに、様々な立場の人がともに取り組める環境に良い農業のあり方や、素材を大切にした野菜から考える食育などについて、トークを展開します。
 後半は会場の参加者の声も交える予定です。

登壇者紹介
■久松 達央氏
 1970年茨城県生まれ。1994年慶応義塾大学経済学部卒業後、帝人㈱入社。工業用アラミド繊維テクノーラの輸出に従事。 1998年退社後、1年間の農業研修を経て、1999年に独立就農。 スカイプ、SNSなどを駆使するソーシャル時代の新しい農業者として、仕掛ける農業を展開中。 有機農業がまとう曖昧なイメージをばっさりと斬る論理的な見解が好評を博し、大学や農業関係者からの講演依頼も多い。 他農場の農業運営サポートも行っている。著書に『キレイゴトぬきの農業論』(新潮新書)、『小さくて強い農業をつくる』(晶文社)。

■菅 慎太郎氏
 1977年埼玉県生まれ。”おいしく食べる””楽しく食べる”ための表現や味の組み合わせを研究し、それを世の中に発信していく『口福ラボ』を主宰し、『味香り戦略研究所』では“味覚参謀(フェロー)”としてマーケット分析、商品開発を手がける。全国41都道府県(残り6県)を回った経験を生かし、地域ブランド品の育成・開発をする一方、「超現実的食育論」を提起し、「夫婦共働き」や「高齢化」の現実に即した食生活の提案を行っている。ネットのJBPressのコラム「味の社会学」では、食の様々な事象について、冷静な考察を連載している。

■手島 奈緒氏
 鳥取県生まれ。デザイン学校卒業後、デザイン事務所勤務を経て、自然食品宅配の老舗「株式会社大地を守る会」に入社。2009年大地を守る会退社後、地域活性を行うNPO法人を経て、食べる人と作るひとを繋ぐ「ほんものの食べものくらぶ」を設立。主な著書に、『ほんとうにおいしいものはお店で買えない』『まだまだあった!知らずに食べている体を壊す食品』『いでんしくみかえのないせいかつ』など。

コミュニティについて

三つ巴の会

三つ巴の会

大地を守る会、らでぃっしゅぼーや、パルシステムの有志が集まり発起人となった団体です。講演会などのイベントを実施します。

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